巻機山天狗尾根
2008/10/19
ジャンボリーとは
夏山部もいよいよシーズンオフ。今回をもっていったん終了だ。荒沢岳を登った夜は今年の活動をふりかえるためみんなで集まるジャンボリー。ジャンボリーとはボーイスカウトとかがテント張って騒ぐお祭りキャンプだ。T君はそのへんよくわかっているのだろうか?まあこっちの話だが、今回とくにバーベキューコンロを用意した。炭火で焼くサンマがぜひ食いたくて。地鶏炭火焼も通せんぼでは味わえない絶品。さらに締めには今が盛りのあまんだれ(キノコ)入りけんちん蕎麦。書いてるだけで流涎もの。警察に職質されても気にせず、荒澤岳生原酒と地元限定販売の鶴齢大吟醸生酒を楽しもう
天狗尾根ルートについて
巻機山に登るルートのうち一般道は井戸尾根だが、穏やかな山頂に似合わずそれ以外はどれも安易とはいえないルートだ。中でも割引沢からの天狗尾根ルートはきつい。しかし沢登りの楽しさと展望のよさは抜群で、体力技術さえともなえば飽きることのない素晴らしい山行となる。とくに巻機山を下から見た時にランドマークとなる天狗岩に最も近づけるのが最大の魅力だ。そこに直接連なる稜線上に立てるということで、まだ北アルプスなどあまり行ったことのなかった頃の自分には、それはまるで槍ヶ岳にも登るような憧れを抱いていた。学生時代に登ってみた。しかしまだ残雪期で沢からの尾根への取り付きがわからず、地獄の藪漕ぎをして割引岳に立った。このルートは廃道になったかと思っていた。つまり今に至るまでまともに天狗尾根を登ってはいないのだ。今回の同行者に聞いたらやはり残雪期にはちょうどこの登り口に雪が変な具合にシュルンドが残って登れないので、みんな別の方に行っちゃうらしい。地元山岳会のメンバーとなら心強い。巻機山頂へつながる尾根ルートを長年かけこれですべて制覇することになる
6:45桜坂出発
7:07ヌクビ沢下降点

そして沢登り開始。目印の高巻き道がついてるが無視して沢を登った方が素晴らしい景色が見られる

ほんのひとつ曲がったところにこのスラブ帯

手がかり多く登りも簡単

びびっちゃいないぞ

スラブ登りは快適

もし落ちたら泳ぎましょう。今日もけっこう暖ったかいし

7:40そしてあっという間にアイガメの滝に。ここがもっとも開けたスラブ地帯だ

アイガメの滝

滝の右岸を高巻く。ここで賢明にもヘルメットを装着したワシはブッシュ登りに入ったとたんガツンと太い木の枝が脳天直撃。ヘルメットがあって助かったと実感。急登だと上なんか見えないもんね。製品はBlack diamondトレーサーヘルメット重さわずか270g。通気もOK、誰かのヅラよりいいぞ(目的違うもんだろ!)気に入っちゃった。

しばらく河原歩き。天狗岩が輝く


ルート上のこの岩をうまく登れるかどうかが岩登りセンス=バランス感覚の問われるところ。慣れ次第だけどね

8:08そして落合。ヌクビ沢と割引沢の出合い。よく見ると「テング尾根 つらい」と、まるでダイイングメッセージ。いったいどんな目にあったのか?なんだかすごい説得力のある標識

そして河原登りも斜度を増す

ぐんぐん近づく天狗岩。人を寄せつけぬ逆層スラブがすさまじい

振り向けば上越国境縦走路。奧のビラミッドは万太郎山、ガスが谷川岳。手前ピラミッドは大源太山

ところどころ沢を高巻くが、草付きのなかにつけられている心細い道だ

8:56だいぶ尾根への取り付きに近づいてきたのか沢の水量も少なくなる

先行者がいたが、そろそろだ

9:00天狗尾根取り付き。ザックのおいてあるところから岩をガシガシ登る。しかしまだ標高が1380mとは・・・

天狗岩が背後に回る

最初は滑りやすい岩場を楽に通過、しかしその先、土の道になってからの急登が悪い。笹をつかんで強引に身体をあげるしかない

わざわざザイルを取り出してもらい女子らをあげてもらう。しかしそこをすぎても急登は連続。草木が頼りだ

一気登りの連続。一カ所トラバース道が付いていたため間違えてしまい往生した。確かにきついの一言だ

残雪がある割引沢。奧に見えるは割引岳ではなく隣のピーク

10:00ついに念願の天狗尾根稜線に到着

目の前にはニセ巻機稜線とヌクビ沢

これからすすむ稜線

上越国境。苦しかっただけにどこを見てもすばらしい展望と高度感

みんなの到着を待ち10:30再出発。頂上は遠くまだ300m登りがあるのだ

10:47そして天狗尾根最大の神秘ゾーン、白妙の池。この池に来たかったのだ!なんとも大感激

こんなところは誰にも知られたくない、という感じするでしょ

しかし行く道はそんな悠長なことはまだ言ってられない容赦のないきつい登りだ。まったくお構いなしに全然登山スピードが落ちない八海山麓スキー学校校長の体力には脱帽、いや脱ヘルメット。付いていくのがやっとです。一体何歳なんだろ?

11:05そしてようやく割引岳到着。すごい充実した登山をした感じがするコースだ。またまた今日も快晴で360度の大展望

奧の山は左から八海山、駒ヶ岳、中ノ岳、そして兎岳へつづく稜線の向こうに兎よりも高く荒沢岳がちょこんと

上越国境、苗場、遠くに浅間山、妙高

12:18昼飯を食った後巻機山へ向かう。山頂付近の紅葉はもう終わってしまった

割引岳を振り返る

12:33巻機山頂。ハッシーの横は校長、他の二人は越後三山岳友会メンバー。昭文社山と高原地図も執筆担当してる団体だ。一見単なるオヤジだがものすごい体力と経験量のエキスパートだ。こんな風に健康に育ちたいもの

ニセ巻機から井戸尾根を下山しよう。遠くの三角は万太郎山、近くの三角は大源太山。その中間の尾根にもトンガリが。これは足拍子岳

巻機の池も復活している

避難小屋から割引岳と巻機頂上

13:56 6合目付近展望台より

14:00天狗岩

14:07天狗尾根と割引岳

井戸尾根の木がだいぶ間引きされて明るい尾根になった。スキーでも楽そうだ。五合目手前にて

14:30五合目から米子沢
 一日目へ
また来年の夏山も楽しくいきましょう
夏山index