
巻機山割引岳の北西面は夏も冬もほとんど人が入らずワクワクゾーンなのだが、それなりの理由がある。姥沢350m7:17発

こっちの登路は昔から利用者少なくほぼ廃道。さらに災害で林道や川が壊れてしまっていてよくわからない

昭和の看板があるがほとんど役に立ってない感じ。地形図を研究しもっとも安全に登りやすいルートを考えてきたのだが

7:38さっそくでかすぎる堰堤が邪魔をする400m そのまま進むと神字川の方に行ってしまうから注意だ。最初から姥沢川右岸を行くのがよいと思う

堰堤をすぎ左岸をいく。めざす稜線が。流れはでていてところどころ高巻く。昨日は午後から雨だったのに、けっこうラッセルもあり

8:13南入沢出合550m。やはり右岸杉林をいくのがよい。スノーブリッジで渡っていく

杉林はラッセルもなく快適。しかもけっこう高度かせぐ

620m杉林を抜ける8:41 ここから両岸が狭まり沢らしくなる


デブリがいずれ出るところだろうが、右岸斜面はなだらかで雪崩れそうにない。先に行くと開ける

沢中のラッセルはきつい。吹き溜まるのだ。ハッシーは今週も絶不調でまったくペースがあがらずしばしば待つことに

9:14急登の手前750m このまま正面左俣はよりなだらかだが、滝が出ている。右俣に登路を選ぶ

9:26

かなり急なのだがすでに点状発生で表層新雪は雪崩れてしまっていたので逆に安全と判断した。しかもラッセルも軽くなるし

しかし登れる幅は限られていて相当きつい。ジグザグを細かく繰り返して

9:44ようやくと930m台地へ登り切る。一休み

ここから先も急登の嵐。高仙尾根稜線に出るまで一切妥協なしだ

それでも今までのところよりはまともに登れる


10:08本流には滝が1000m。近づいてみるとストックで穴があく

高巻く

簡単に高巻くというレベルでなく


猛烈に急な尾根。しかも雪が今度は薄い。パウダーと堅い底との結合が悪くクトーでやっと引っかけて登る

10:42 1080mなんとか踏ん張って登ると巻機らしい癒やされるブナ林ゾーンへ

10:50 1130mこの風景どれだけの人が見たことあるだろうか

美しいブナ林とパウダー。山スキーヤーには最高のシーンが広がる。ただ難はほぼ一定斜度の急登が延々

急斜面はスキーで容易に破断するが、林がアンカーになっていて広がらない。ひたすらシール効かないラッセル

滑りの楽しさを思いながら頑張るしかない。今日は冷えてる日だがこうなると暑いだけ

11:15もうすぐ稜線か1250m

まだまだ遠い

11:29稜線に近づくにつれ癒やし度アップの光景1270m

しかしなかなか進まず


11:40 1300m

滑りは最高だな

頑張るしかない

稜線はそこなのだが


12:03 1420m。先に見える台地はピークでもなくたんなる稜線の広がったところ1530m

ようやく高仙尾根稜線へ

いつもの巻機が見えてきた、と思うが正直はじめて見る方角にてよくわからない


割引岳方面。ガスってきた。ともかくまだまだ先という感じ

稜線をさらに進むがいっそうガスがひどく、また雪面も堅くてうすいパウダー。かなり登りにくい

それでもしばらく頑張る

ハッシーは全然不調のまま

12:46なので今日はここまでにしよう1580m

天気良くて春のザラメなら割引岳まで1時間あれば片付く感じだが

そして沢を一気に滑ってここまでくるつもりだったからガスってはダメだ


パウダー日和ってことで今日は厳冬期最後の滑りを楽しもう

南入ノ頭から右俣への直接滑降も楽しそう

一気にあの滝がでているところまで落ちるのだな。しかし今日は陽当たりいいバーンは硬いようだ

なので登路を戻る13:07


うっすらというよりしっかりパウダーで稜線を滑り


垂涎の癒やしブナツリーランへ


素晴らしい







相当な急登続きだったから滑りはあっという間

滝の下のバーンから底付きに。やはり陽当たりよいところはダメだ




13:34デブリバーンもやや厳しい


安全な沢床へ。稜線はすっかり雲におおわれた

腹減ったので飯を食べた後13:50再出発。沢を抜け

杉ラン

14:09姥沢川右岸林道で終わったかと思ったが

14:21まだこんなのあり。14:50車着。なかなかのところでした(2月25日日曜日)
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