南入ノ頭1781m南入沢左俣滑降

2018/03/03(ワシ、ハッシー)

テレビの天気予報では絶好のスキー日和、と言ってくれるが気温も高すぎでたぶん山スキーには向かない日。リベンジという言葉は嫌いだが先週のルートが良いかどうかもわからずあまりに不十分だったのでシーズン最後の機会にともう一度偵察。研究とはなかなか厳しいものなのだ


今回は姥沢集落350mより先週と別の林道から入山6:30


積雪は少なめではっきりと林道がわかる。すこしずつ登っていく


昨夜からの新雪が少しあり。だがその前は雨。カリカリの上にふわっと乗っかる急登では嫌なタイプ


7:00


ハッシー到着を待って橋を渡ると7:10


500m。林道が再開し、南入沢と北入沢間の杉林の中へいく


林道を辿って行ったら北入沢の方に向かってしまったが方向修正し、杉林を抜け南入沢650mへ7:48


はじめはそう変わってはいない様相だったが


先週と違ってやはりデブリ


晴れと雨と続いて深い沢なので当然だ


まだまだ軽い方。通過したら二股の手前にもデブリ。どうやら先週登った右俣から出たか。一方左俣の滝は先週よりかなり大きく出てる




デブリを乗り越え二股手前から右岸尾根を登ることに8:19




ガリガリでクトーもシールも効きづらい



8:49


だんだんと斜度も増しオープンになると陽当たりよくデブリゴロゴロ。こっち斜面は登路に向かないか・・


気持ちよい斜面ではないがもう登るしかない。吹き溜まりはパウダーチックなのでまだマシだ


だが上は嫌らしい急斜面。まだまだつづく。もちろんこんなところ登る予定でなくもっと早く稜線にでるつもりだったが9:01


910m一休み


それでまたこんな不安定な斜面を登る。下はガチガチでところどころとんでもなく急。地獄・・


もっと早い時間に通過しようとしても今日だったら硬すぎてダメだろう。アイゼンという選択は?



1000mいよいよスキーもダメになって9:46


アイゼンに代えたがやはり穴があちこちあいて落っこちる。歩けたもんじゃない。まだ積雪が少なめなヤブ山というか里山レベルでアイゼン向きでない


ともかく無理矢理アイゼンで最急登だけクリアしたらまた板をつけて1030m稜線に立つ10:21 厳しすぎるなあ


しかしそれはまだまだ試練の序章だった。ヤセ尾根の登り下りが続く。すぐ先のガチガチ急登1050mをトラバースしたとき


10:34右手斜面にハッシー滑落!逆さまになって板が引っかかり5mほどで止まってくれた


救出に降り無事を確認し10:54登り再開。急斜面のガリガリは容赦なく続く。慎重に行くしかない。


だが画像的にはそこから上はインスタ映えする景色となっていく


おや


じっとワシらを見ている


ついてこい、という感じで向こうに消えた。もう散々だけどこの天気もあるし少し頑張ってみるよ11:14





11:20やっと1162m。広い台地で一服


11:31発。その先すこし下って登りへ。相変わらずの雪質。全然柔らかくもまたべたつくこともない


11:45南入沢左俣源頭部全貌1220mより



まだまだこんな試練が行く手に


試されているようだ


12:00しかしこの程度たいしたことはない。ここまでのデブリとアイスゾーンの急登がよほど怖い


あとはいよいよ稜線を普通に登れるか。巻機感アップ1300m12:03


12:12左手の北入沢は北面になりパウダーが残っていて今日滑るには快適そうだ


12:16稜線凹凸など障害物がなくなれば速い1380m


12:23ぐいぐい高度を稼ぎ1420m。1時間で何とか300m強だ。ここまでの試練で結構全身疲労感


左手奥に金城山。だいぶ低い


稜線まで最後の登りだ12:26



12:42足取りは重くなかなかそれ以上はスピードアップできない。展望楽しみつつ休み休み行く1530m


12:45新雪がほとんどなくなりガチガチバーンへ1560m


12:53頭がみえてきた1610m


ここはもう金城山への縦走路。積雪期にははじめて見る景色だ


そして向こう側の山が見えてきた。大好きなネコブ山


そして越後三山も応援してくれる(個人の感想です)。頑張ろう


1630m通過13:00


ガチガチ登りで、13:14高仙尾根1730mに到達


奥に割引岳か。手前のピークをすべて巻くようにしていかないと行けないが写真でみるより急。この雪質でトラバースしきる自信も時間もない


休みつつ考えたが13:24発、やはりもう少し近づいてみることに


意外と雪は緩んでおりまあまあ普通に登れる。振り返る。ハッシーが立つのは日ノ池とかある台地だろうか


トラバースより登った方が安全と南入ノ頭へと登ることに


13:35南入ノ頭1781m到達


後からハッシー、金山沢源頭をトラバース


13:39ハッシーも到着


風はあるが今日は暖かい


この先は今日のコンディションではちょっと滑りたくない急下降。ここで終了だ


越後三山を望む


金城山への縦走路。今日は展望だけは素晴らしい


13:52頭から滑降開始


まずは普通にザラメ。大きなスケールの金山沢に向かって気分はよい





高仙尾根へと戻る



そして今日の偵察目的、南入沢左俣へ。登りの時源頭部がよく見えてたところ13:59


しかしガッチガチ。こういうところを軽いファットの板をバタつかせて滑るのは相当のストレスだが、よくある場面。試練だ




なんとか1650mまで高度を落として沢に入る。吹き溜まりにパウダーすこし14:06




しかしその後もパウダーは続かず急斜面。右手へトラバースして良さそうなバーンを探り


やや腐りがちの雪面からスラフ落としつつ沢に入っていく。アイスバーンよりは良い14:16




そして沢床の重プチパウダー14:17


しばらく快適


こんな沢なのか。広いなあ



14:21


沢登りしないワシらなので初めての風景に感激





14:27やがて右岸が急峻になり全層がはじまっている。ここから先は北面になる左岸をメインに行こう


沢床はデブリランド。まだかわいい。しかしところどころ硬い地雷があるので快適には滑られない




なので左岸へと逃れつつ柔らかなデブリバーンを選んで滑る。新雪表層はすぐに雪崩れていく14:36


全層がおきたらアウトだ。ともかく急ごう。しかしなかなかこの雪質、自由にラインを選べない


左俣一番の懸念は滝割れ。いよいよ現れ始めた970m付近14:43


すぐその下にはナメが。まだ小さい


14:51そして二股直上のナメ。これはかなり大きいが、右岸稜線が比較的なだらかなので滑って降りるのはもちろん登りも問題なく高巻ける




デブリの先が二股と登路に使った尾根


二股まで帰ってきた14:55


あとは2ヵ所のデブリ渡り。右岸から通り抜ければ


おそらく危険ゾーンはすべて突破。沢を出る15:09


いやまだあった。落とすに落とせない出だしの雪庇が超危険15:29


15:45無事帰還。今日は本当に無事で良かった。山選びに困る、春の一番嫌な時期だな(3月3日土曜日)


いろいろと良いルートも発見できたが、今回は反省。まずリベンジにはこだわるべきでないこと。遊びなんだから。ここまで気温が上がるとは思わなかった。たぶん気温は翌日ほどは上がっていないのだろうけど快晴だったせいか。ともかくこの時期こういう沢に入るのは厳禁。来シーズン厳冬期まで閉店だ