苗場山2145m(小松原小屋泊〜北面硫黄川源頭滑降)
2017/04/15-16(ワシ、ハッシー)

 先週日曜は全国的に雨天でどうにもならず、鬱々とした日を過ごしていたらなんだかスキーへのモチベーションが一気に低下してしまった。まだこんな残雪が多いシーズンにこれではいかん。ゆっくりと魂を楽しい山へと戻していこう。山で一泊してのんびり行くかと。でも結果は今季一ハードだった
4/15津南〜小松原小屋

大場、スキー場方向の林道除雪終点750m8:07発。昼から不安定な天気、雨にあたらないといいが。8:43営業しているとは思ってなかったスキー場をやっと抜け林道へ

あれら山の麓までひたすらこの雪原を歩くのみ

9:05開拓地らしいけど全然この辺の状況とか知らない。いったいどういう状態でこうなるのだろう。あちこち点々と廃車が

9:22ころようやく開拓地をぬけ山らしくなり9:36明らかな稜線、物見尾根に

晴れたり曇ったりですでに不安定感あるがそれでもノンビリムードで尾根歩き。小屋泊の重荷だけがネック

10:34霧ノ塔も見えてきた(左端)

10:50物見尾根をすこし下って、どっちに進んだら良いかわからなくなる雪原にでる。下ノ代1339m

そこからは積雪期の恩恵。夏道沿いの中ノ代、上ノ代をまとめてバイパスし、小屋まで直線的に緩く登る。ついに雨もぱらつく

11:44基本左手に沢を見ながら登っていけば間違いないようだ。ただし稜線を行くとかなり凹凸が多く歩きづらい1500m

12:04近づいたか。緩い登りも重荷はつらい。いい加減肩が痛くなってきた

12:09沢に小屋が見えた

12:10小松原小屋1580m着。意外にも今シーズン誰も入ってなかったのか?ちょうど日帰りで津南から霧ノ塔まで行ってきたというスキーヤーに遭遇

その後どうやら高気圧圏内に。ポカポカ陽気に野外でウイスキーをチビチビやる。心のデトックス

小松原はやはりいいねえ。最高。とにかく静か。この天気なら明日の山で久々リフレッシュできそうだ
 
4/16苗場山・グレートトラバース登頂編

5:48発。今日は終日好天保障。ただ気温もかなり高くなるため雪崩は気になる

よく冷えてカチカチの斜面。日蔭山へとまずは登っていく
 
山頂は沢の左。夏道のある尾根の一つ西側小松山の稜線を登ったからトラバースしなければならなくなる。これが今日のトラバース祭りの始まりだった6:15
 
小松原を振り返る
 
6:36稜線へと出ると
 
出ました、本日のターゲット。狙うはあれ一つ、朝日に輝く苗場北面だ
 
鳥甲山も良い斜面。きついだろうけどいずれ
 
さて滑った後のことをここでじっくりインスペクション。谷に爆弾落とすような雪庇はないが、登り返しの一ノ沢出合は雪落ちてるか?
 
少し登って

6:51日蔭山1860m通過
 
シールを剥がして
 
ガリガリと滑り降りつつトラバース
 
再びシール装着し、次の小ピーク釜ヶ峰へ
 
7:15釜ヶ峰からは神楽ヶ峰小松原コースで最急登、十日町最奥の山霧ノ塔1994mが立ちはだかる
 
今回の作戦は霧ノ塔を巻いてまずは西側のあの台地を目指す。体力使っても直登の方が実は早いかもしれないが、巻いてどこまで行けるかの検証でもある
 
まずはガリガリの釜ヶ峰ヤセ尾根を緊張しつつ横滑りで降りる
 
 
1800mコル付近からアイゼンに切り替え7:38

ほどほどにクラストしているので非常に歩きやすい。急斜面でもありスキークトーでは歯が立たないか余計な力を使ってしまうだろう
 
目指していた台地が近づく
 
8:00霧ノ塔直下の台地1850m
 
ターゲットが眼前に
 
相当な急斜面だがアイゼン歩行は非常に安定。こんな楽だったのね。もうスキーなんかやってらんないね
 
8:12また次の台地へ。ここに突き上げる沢を登り返すと楽そうだなと。だが結果的にはもうひとつ先の稜線へと登り返した
 
標高をさほど上げなくてよいからガンガンガシガシ進む。良い眺め。デブリもなく、まっさらな片斜面は雪崩れそうなところがない
 
8:37中尾根あたり。あの台地の先までいけば神楽ヶ峰も巻けるだろう
 
あっという間にハッシー台地へ(木陰の小粒)。ワシはスキーに切り替えてみたが、カリカリで一気に滑ってはくれるがかなり高度も落としてしまい結果的に全然遅かった

遅れるワシ
 
大きな谷に阻まれることもなく、9:07神楽ヶ峰を巻き中
 
急斜面は仕方ないが怖いほどではない。たとえ落ちても奈落までということもない
 
9:26この樹がある支尾根をこえると
 
出ました、目前に神楽ヶ峰から山頂への稜線9:28
 
あと一つ谷をこえたら登山道だ
 
この谷は神楽ヶ峰から落ちる広さ斜度とも完璧でまっさらなオープンバーン。でも雪庇あり立ち入り禁止だからシュプールないのか。そこをトラバース
 
上部に雪庇落下の心配がない尾根からひと登りで
 
9:40登山道花畑付近1890mへ。霧ノ塔手前からここまで2時間なら大成功かな。裏街道で神楽ヶ峰周辺の喧噪をワープできたのが嬉しい
 
しかしここからが本番。最難関の頂上ステップ。見ると2カ所明らかな雪壁とテラスあり。1910mにて9:51〜10:05一休みして挑む
 
10:15まずは一段目にさしかかる。時折強風もありスキーが煽られる

雪が緩んできてるからマシ。時間を読んできたのだ。このまま右手西側斜面に回って直登が筋だろうが、まだ陽当たり悪くガッチガチ
 
なので真上の岩棚のブッシュ帯をめざすがモロに壁。だがスラフは雪崩れ固まってるから意外に雪はしっかり。ステップ確保すれば平気だろう
 
10:35第一段階通過。すぐに続く二段目は左の東斜面を行くしかないようだ

陽当たりが良すぎザクザクで一見怖さはないが今度は亀裂が不安。神楽ヶ峰にいる多くの観衆がワシらを眺めてるのだろうか。絶対コケるわけにいかない

10:42
 
当然一番急なイヤらしい場面で亀裂があり、そこは四つん這いでソッと通過
 
10:45こうして無事第二段階もクリア。テラスに立てばもう山頂はすぐそこに
 
だがまだまだ普通に急登。今までのよりマシというだけ

今年は雪が多い。気温が上がる今日のこの時間帯を狙ってきたわけではあるが、あてが外れガチガチだったら登れなかった
 
ようやく斜度が緩み
 
11:02頂上台地へと立つ。やりました
 
11:16山頂付近

誰もいない。夏はなんてことない山なのに、雪があるだけで極端に登ることが困難になる。実にやり甲斐ある良い山だ

さて・・
滑降編へつづく 

裏街道トラバースツアー