金城山1369m
2015/01/29 (ワシ、ハッシー)
登頂編

1月25日に試登してきた金城山。散見される記録で厳冬期日帰りはツボ足ではなかなか困難そうな山だが、スキーなら十分可能どころか滑りもたっぷり楽しめると確信できた。本日は固まったザラメの上に1日分の新雪が積もり、高気圧の圏内に入る。予報では新潟県全般に曇り、でも湯沢方面は晴れるだろう。コンディションは抜群そうだが、そうなると雪崩が心配である。ただ気温はあまり上がらないというし、また藪低山ゆえウインドスラブ化による表層雪崩のリスクはたぶん少なかろう。しかしそこは自然相手、どうなるかわからない。ともかく斜面のあちこちが全層で落っこちてしまう前の今しかこの山のスキー登山はあまり楽しくないだろう。登頂と、前回発見した素晴らしい谷の完全滑降に挑戦だ

7:48観音山登山口を緊張感を持って出発。どうか見守っていてくださいとつい祈りたくなる

観音山コースは回り道のようだが、スキーでしかも今日のようなシールが効きにくい雪面ではこの緩い登りルートがベストだ

足首ラッセルだが最初の標高200mから完全パウダーで何のストレスもなく進む8:38
 
坂戸山だけはすでに晴れている。これも金城山同様、昔から慣れ親しんだ山。ワシらを応援してくれているようだ
 
こちらも晴れてくれるか、いやこの調子なら確実に昼には晴れてくるだろう8:45
 
四合目手前、ヤセ尾根急坂へ8:50
 
左手の谷にまったく動かないカモシカ発見
 
段差の多いヤセ尾根は今日の雪では非常に登りにくかったが、前回の経験から難なく通過
 
そして五合目の大斜面急登。やはり急登はシールが効かずガッシガシと踏み込むため疲れる
 
9:28五合目750m
 
時折陽が射す
 
坂戸山。こうしてみると南東のバーンが実に美しい
 
9:45左手に大崩落オープンバーンが
 
前回滑ったシュプールもまだうっすら残っていた。まだまだ賞味期限内
 
六から七合目は癒やしの樹林帯
 
それを過ぎるといよいよ登りの核心部へ10:11
 
 
はたして今日の雪で突破できるか。クトーはすでに装着済み。底の硬い雪もやや緩み踏みつければクトーがささってくれる
 
ひとつ登ってもまた立ちはだかる壁。普通なら嫌になるところだがこの前来たばかりでさほどストレスには感じない
 
板は外さずに頑張って登る。ワシらはスキーで登ることが基本だから
 
稜線の方がやや斜度は緩い。1000mをこえ左から大月ルートの尾根が合流10:23
 
さほど狭い稜線ではないが、急だとキックステップも頻回で大変ではある
 
さらに稜線が細くなるがあまり墜落しそうにはない
 
10:31いよいよ最後の難関1050mからの突起。夏は鎖場。まずは正面の樹の合間をくぐって右手斜面へと斜登高
 
 
 
だが厳しい。ここはダブルピッケルストックが欲しかった。小さなブッシュが意外に障害となる
 
それでもやはり前回の経験があり無事突破10:52
 
ロープを出そうかと思ったがハッシーも無事突破。しかしたとえ落ちてもたいしたことはない、とは思う
 
 
稜線を少し歩けば
 
 
10:56やりました。8合目手前のステップ。ここまで来れば登頂は確実だろう
 
右手西斜面は見事なバーン。陽当たりが良すぎるきらいはあるがいずれ滑ってみたいもの
 
11:04八合目1150m、登山口から3時間16分ノンストップ
 
 
ひとまず休んでガスが完全に晴れる頃登頂しようか
 
急な樹林帯の登りがすこしあり、再び展望の稜線にたつ11:26
 
この先高棚コースからの稜線だが、手前右手に広がるバーンがまたすごい
 
 
高棚コース長崎尾根を合流した次の谷も素晴らしい
 
山頂からは左手下まで沢を一気に下ってきて登り返そう
 
11:38九合目崩落地1220m。大崩落バーン2だ。なんて素晴らしいバーンが続くのか。片っ端から滑りたい
 
ここから本当の山頂へは左手へ大きくトラバースしなければならない。樹林帯を出ると雪原が広がる
 
 
オープンバーンのトラバース登りも早めに高度を稼いだせいで急になってきついし怖いため、結局登りやすい夏道沿いに登っていく
 
 
モナカっぽくて崩れやすくシールの効きにくい登りはなかなか大変だったが、やっと稜線に立つ12:04
 
そこは1350m
 
圧巻の巻機が眼前に。感動的である
 
だがここは本当の山頂ではない。雪庇の稜線をこえ
 
岩場をこえた向こうが山頂

ツボ足ならそのまま稜線を注意して行けるかもだが、スキーでは危険。それよりも楽しく移動できる方法がある

パウダーランでいったん1260mまで高度を落とす

そして斜めに登り返し

こちらは樹林帯の急登。そこを抜けるとまもなく稜線12:37

12:45避難小屋はこの辺だろうか。打って変わって広い山稜。あそこが念願の山頂である

行動開始からちょうど5時間、ついに登頂。そこには先ほどの偽サミットとは段違いの迫力で広がる裏巻機系縦走線。やはり本当の山頂だけの事はある。ここに立たなければダメだ

イワキ頭との間の北東バーン。ここも引き込まれそうなすごい斜面。奥には大好きなネコブや上越国境最深部
 

そして越後三山。すっかりガスも晴れてきた

清水峠と

茂倉から谷川。風もなく永遠に眺めていたい故郷を囲う山々。この時期の登頂に加えての大展望は奇跡のようだ

いよいよの山頂滑降へ

 つづく