平標山1983m
2015/02/11 (ワシ、ハッシー、with T)

前日か当日か、思いがけず湯沢方面が結構晴れそうとなった。たまにはお天気のもとで快適だけのパウダー滑降したいなと、それまでは長野の小谷方面とか考えていたが急遽変更。近場でいいや、というより冬の谷川連峰にたまには立ちたいと思ったのだ。冬場はいくら晴れようが、表と裏の日本の境で荒れ狂う風が吹きまくるガチガチの稜線。ちょっと前だったら自分たちの力量では全然アウトだったところ、果たして今はどういう風に感じるだろうか。

とはいえ単純に山頂往復は考えてなく、周回して滑り登り返して帰ってこようというプランで8:21火打峠990m発。水曜日の休日だからそれほど人いないかと思ったがそんなことなかった
 
だいぶ出遅れて出発。けっこう入ってるな、すっかりラッセルされてるなあ、申し訳ないなあと思いつつ。出発時に以前巻機で出会ったtakeさんと一緒になる

8:49林道1050mからヤカイ沢方面へ入る。ラッセル完璧でレッドカーペット状態。今回の寒波による新雪は意外に少なくたぶんラッセルしてもそう深くはないが、頭を使うことなく歩きに専念できるのはやはり相当楽である。物足りないなんて思わず、先行者には大感謝だ

徐々に木立を抜けてくる9:03

9:25一気に広がるヤカイ沢1330m。この光景はちょっと日本離れ、いや新潟離れしてると思う
 

1400mあたりから右手に緩やかに稜線へと登りやすい斜面が出てくる。ラッセルもそこそことなるが、トレースをたどっただけで楽しまくって申し訳ない9:31

完全パウダーのためハッシーのpomocaシールが剥がれてしまいがち。新品かつ新たにグルーを塗ったにもかかわらずだ

ワシも二日酔いとかヘルベントが重いとか今日は天気いいからとかのんびり行きたい理由満載にて、急登ではなかなか先行者に追いつけない1530m9:54

途中で亀裂か破断面のある沢

1650m稜線に出るとやはり激しい風。そして完全に晴れの関東の空。これぞまさに冬の上越国境や〜10:10

だが山頂へはこれまでと違ってだいぶ斜度が緩む

ラッセルもほとんどなく

クトーを使って適当に直登していく10:26

ガチガチバーンなので強風による滑落と
 
一見広い稜線だが、右手へちょっとずれれば雪が割れてホールに落ちるので注意だ10:37

山頂まで見える限りは単独の先行者二名だが、トレースはもっと大勢だったからもうドロップしたのだろう
 
10:49夏道稜線1850mに到達。その後はさらにだらだら登りで山頂がみえる分けっこう遠い10:57、1920m

仙ノ倉への稜線が近づけば

11:03登頂。猛烈な風。体感温度は当然、カメラもスマホも一気にバッテリーオフになるほど寒いが、写真ではまったく伝わらない
 
しかし冬山に登ろうという身にはこうゆう経験が必要なんだよね、とワシはなぜか気持ちよさそうに嬉々としている
 
ともかくよく晴れて気持ちよいのは間違いないのだった。巻機方面
 
仙ノ倉方向

西ゼン。数条のシュプールあり、ワシらもまずはここを一本行こう

そして北の方を回って二居方向へ降りよう
 
11:20シールを剥がして西ゼンへとドロップ。山頂直下はガチガチのガッタガタ。慎重に

しかしパウダーでやはり気持ちいい
 
ロケーションも最高

takeさんも勢いよくスタート
 
だが大きな段差を乗り越えた瞬間・・・
 
膝が動揺してまともに歩けない。内側の靱帯損傷か。緊急事態、予定変更。11:35荷を下ろし山頂まで這うようにして登り返し。ツボ足よりマシだろうと板装着、12:08山頂から横滑りで登路を下山
 
こんなパウダーバーンもtakeさん横滑りまくり。でもうまいこと下ってくれる。痛みがあまりないのが幸い
 
落ちたらタダでは済まない緊張のシュルンドバーンもなんとかクリア
 
12:24樹林帯に入れば一安心の完全パウダー。申し訳ないけどワシらは楽しいばかり
 
向こうのヤカイ沢から嬌声が響く。楽しげに滑り込んでるパーティ
 
しかしワシらも楽しいぞ
 
takeさんもほぼ片足滑りなのに普通に滑降。だが基本横滑り。こんなパウダーバーンを荒らしまくってと申し訳なさそうに
 
でもそのスキー技術がなかったら下山は相当困難だった。まあ今日はここを滑ってくる人はあまりいないだろうからいいでしょ
 
予定と違ったけど、そしていつもはこんな晴れた午後なんか腐りまくりのヤカイ沢なのに、今日は素晴らしい。快適以外の言葉はないパウダー滑降
 
人間その状況に置かれると適応するらしく、この滑り方に慣れてきたと
 
危険のない緩斜面。のように見えるがそこそこ斜度あり、楽しく滑れる
 
展望もよいし、それゆえ人気の平標なんだろうな
 
で、ワシはこんなで降りてきました。レルヒさん着ぐるみよりは全然滑れます(着たことないけど→閲覧注意
 
バイなら〜。13:30火打峠へ無事帰還
やはり山の上では何がおこるかわからない。いつ自身に起こってもおかしくないちょっとした隙をつかれたような怪我、しかし単独なら致命的なものだった。世論ではバックカントリー逆風のおり、遭難寸前のアクシデントが自分の身に降りかかってみていい加減な気持ちと準備で山に入ってはいけないと改めて思った。絶対に山スキーは転倒してはいけない、とは言っても転倒しないということはありえない。好天にはしゃぎ過ぎず、理性的にスピードを完全に制御し転倒のダメージを最小にとどめる、それが基本の基本だろう。山頂近くの雪質がハードなところではとりわけだ。またよほどの事情がない限り転倒してもすぐに板が外れるようにしておくこと。むろん横滑りや片足滑りはゲレンデ上において修得しておく必須の技術だろう。それにしてもエベレスト直滑降ではないが「厳冬期平標山完全横滑り」も記録として残るかな。なわけないな