未丈ヶ岳1553m日向倉沢滑降
2015/04/12(ワシ、ハッシー)

 
旬の山へ

銀山湖に落ちる沢

銀山平出口トンネル標高760m。すでに路上まで多数駐車。こんなに人気なのかとびっくり。6:49発

トレースどおりにいきなりの急登へとりつく。まだガスだが
 

明らかに晴れ

7:12ガスを抜けた。このガスは晴天日の銀山平名物

越後駒にも今日はスキーヤー集まったであろう。こちらはボーダーが先行して行ったが、スキーはいない

赤崩山の肩にあたる1140mまで急登、そこから右稜線へと折れて縦走していく。ホントは一本右というか東の尾根を登れば距離的には近いが、ガスでよくわからなかったし、細かいこと気にしない

クトーでサクサク進む。下調べではすでにヤブも出てるしともかく上り下りの連続で、スキーでは時間が読めない。急げるところは急ごう

7:36赤崩山肩

未丈ヶ岳が遠くに

駒ヶ岳中ノ岳

歩いていても展望はしばらく変わることはない。休む必要なくシールのままいったん下って

次の目的、日向倉山までしばらく気持ちよい稜線歩き
 

だが先にはけっこう登りあり

途中にはカチカチヤブ混じり斜面のトラバース

ちょっと苦労してそれを乗り切り日向倉沢をのぞく。ここを滑って帰ろう8:26

8:33日向倉山1431m

さていよいよ難所が待ち構える縦走路へ。基本的にはもう一つピークを越えればあとは楽なのだが

日向倉山の下りからすでに雪が途切れていた。シールをつけたまま稜線左の林へとガリガリ斜面を下る

急なヤブ斜面に苦労
 

9:02ようやく突破。日向倉山を振り返る

先は長いが雪面をスキーで登れるだけですごく気持ちは楽
 
風もなく暖か。こんな日は何にも考えず登っていける

9:32丸山スキー場からの稜線が合流する1370mピーク。ワシはルート探索のため西斜面をトラバースしてきたが急。そのままピークに登る方が楽
 
いよいよの未丈ヶ岳が眼前に
 
ここからの下りが今回の核心部。まずはガチガチ急斜面をツボ足でおりる。落ちたら助からないかも
 
そしてヤブゾーン9:40
 
スキー担いでスキーブーツは不安定で鬱陶しいだけ。ただほんのわずかな間だ
 
ギリギリ
 
ヤブを抜けて体勢立て直し9:55 なおこのピーク、ヤブを避けようとしても東西どっちの斜面もトラバースは不可能
 
あとは山頂へ緩い登りだ

燧ヶ岳も近くに見える

山頂は近くに見えてけっこう距離はある

10:24いよいよ頂上直下。本日の一番手が下山してきた。無論ツボ足

最後に来てヤブ漕ぎ。板を担ぎ上げることを断念

ホンの一瞬のヤブ漕ぎだったが抜ければまた雪原

山頂までダラダラとツボ足を引きずり

出発して4時間余、10:53未丈ヶ岳。未年の牡羊座期に、本州で唯一ヒツジの字がつくまさに旬の名山に登頂。今日はそれだけのためにここに来たようなもの
 
山頂から毛猛連山への縦走路。その奥は守門、浅草、粟ヶ岳。さらに奥に飯豊

右より駒ヶ岳、中ノ岳、兎岳など経てとんがった荒沢岳
 
南会津の山々

登山者が集まり10名ほどになった。皆ツボ足。正直言ってワシよりご年配の方々が多いようだが、ここまで来ること自体からしてそこそこ速くてビックリだ

ワシらは先に下る。ヤブをくぐってスキーデポ地点から

11:37滑降開始

シャリシャリでよく滑る。完璧なザラメだ

どんどんと来た道を戻る

あっという間に第1の登り返しヤブ漕ぎへ 
 

危ないスノーブリッジからヤブに取り付き、12:04なんとかそこを抜け、急登をふんばり
 
穴に落っこちつつ

12:14に1370mピークに
 
一休みして12:22そこから気持ちよく一気に滑降したら
 

12:29シールをつけ登る。1272mのコブをこえて右手ヤブへと200mの登り返しだ

ヤブが邪魔でだるい急登だったが、クトーもアイゼンも使わずに突破
 
登り返し開始から約50分、登高差はさほどでないが疲れてきてようやくと
 
日向倉山1431m到着13:20。遠目で見たよりもすごく広い山頂。今日はここに50名を下らない登山者がきたそうだ
 
いよいよのお楽しみ、駒と中と荒沢を眼前に、銀山湖へ向かって日向倉沢の大滑降13:34
 

オープンで気持ちよい大斜面。溝もほとんどなく
 
ザラメでよく滑る
 
これまでの苦労のご褒美

未丈ヶ岳縦走だけだったらスキーとしては消化不良気味。ここを滑ってこそだね
 
デブリもまったくなし。ただし雪が多いから大丈夫とは思うが、数日の急激な雪解けで滝が出てないか一抹の不安はある
 
 
緩斜面となるもよく滑る快適な沢が続き
 

13:49どうやら滝らしい地形に。沢が屈曲している900m地点

難なく通過
 
そして沢の終点銀山湖へ出合13:52。この先下ってもゴール地点へ右にトラバースは不可能、湖に落っこちるだけ
 
なのでひとつ尾根を乗り越していくしかない。わずかな登りだからもっと上から滑り込めば担がなくても良かったが、一応偵察も兼ねて。休んでから14:00行動再開。
 
14:06尾根に乗り滑ってきた沢を振り返る。源頭部は見えてない
 
銀山湖畔へと降りていく
 
そして落ちたらひどく寒そうなトラバース14:19。ここの雪はギリギリだったが、消えていたらスキーではたぶんとても難儀
 

ようやく安全圏へ。駒ヶ岳の帰路よりも平地歩きが短時間で済むのが断然良い
この時期限定の、銀山平基点でロングコースを張り合って対峙する二つの秀峰。山スキーヤーなら駒ヶ岳、一般登山者は未丈ヶ岳という勢力図。あえて未丈ヶ岳にスキーで行ってみた。標高差からくる絶頂感は駒ヶ岳に負けるが、貴重な山名と奥深いエリアから普段あまり見ない角度の山岳展望があり、登り下りやヤブくぐりなどの困難さもあって登頂の達成感は申し分ない。その上稜線はおおむね広くなだらかで、残雪期の滑りなら十分に満足できるもの。とくに最後の日向倉沢滑降だけでもお釣りがくる。間違いなく山スキーの山だと印象づけられた。とはいえどっちも未踏なら、駒よりまずはこっちで滑ろう、とは考えない方がいいかも。旬も短いし