阿寺山1509m阿寺沢往復
2015/04/19 (ワシ、ハッシー)


三国川ダム管理場への道路は雪崩で通行止め。なのでダム左岸、キャンプ場先標高320mから出発9:31
 
だがダムの向こう側は猿軍団の遊び場になっていた。母猿が門番のように見守っている。スキーを担ぐワシらは鬼に見えたか
 
 
橋を渡りダム右岸に移ると猿たちは一目散に山に去るのであった。阿寺沢でブーツとスキー装着9:46
 
右岸工事用の道路を進む。雪が消えてもう左岸からは尾根には取り付くどころか、堰堤をこえることもできない
 
9:58最後の堰堤450mに
 
ここで渡らないと先にも後にも渡れないようだ。流れは速いが難なく通過
 
あとはしばらく広い阿寺沢、ちょっと汚れぎみの昼闇谷的雰囲気。のんびりムードで登っていく。青空は一気に曇り。今日は行けるとこまで行くか
 
徐々に斜度が増す。人間の感覚器というのはこの「徐々に」の変化に気がつきにくい。ある時突然小さい字が見えないことに気がつくのと一緒
 
徐々に斜度が増していることはわかるがそれほど急だとは感じておらず、暑くもなくて気持ちよいなあと
 
振り返ると巻機の牛ヶ岳とその前方に大兜山10:33。1時間も登ったのにまだ680mか
 
沢歩きは最初なかなか稼げない
 
徐々に増す斜度。この先右手に沢を行くと
 
狭まって一段階アップの斜度。クトーを装着
 
さらに徐々に増す斜度。だがデブリもかわいいし全然直登ok。この先は左へと行こう900m10:59
 
振り返ると結構な勾配。高倉山も同じくらいになった
 
しかしまだまだ直登可能。登れるまで沢をつめるのだ。斜度はあるが白馬大雪渓ならこんなもんでしょと
 
徐々に増す斜度、1000m突破11:11
 
先は二股になっていた。稜線に近そうな左俣を選ぶ11:15
 
右俣はこんな感じ。後から思えばここで稜線に上がった方がたぶん楽だったが、こんなギタギタ斜面はあまり好まない
 
振り返ると恐いくらい急だ
 
左俣に入る。狭いがしっかり雪が付いている
 
下から見ると軽く登れそうだったが徐々に斜度は増しており、気がつけば直登できなくなっていてジグザグを切る1100m11:24
 
そこそこ冷えてる雪なのでクトーの食いつきは本来悪くないのだが、クトー装着部分を中心にシールに氷結の下駄ができて滑りやすくなっている
 
ここは踏ん張りどころ。登れば登るほどに斜度は増す。1200m11:37
 
 
あの上まで行けば急登地獄から解放、安全圏だ
 
あと一歩、一気に行くか
 
11:41ようやく沢登りを終えようという最後のステップだった。ワシのクトーが引っかからずに滑落。ピックを刺すヒマもなくずるずる50度近い急斜面を滑りだした。真下に立ち止まっていたハッシーとぶつかって何とか停止。それより加速がついてたらもろとも奈落行きだった。スキーを履いたままでは足場も容易に作れず起き上がるにも一苦労。ハッシーを安全圏に移動させたら、まずはザックをおろしてピッケルで宙づり的に固定。その間両膝と一本のピックストックだけで確保、バランスを崩したらまた滑落だ。ゆっくりと身体を持ち上げ膝立ちからスキーのソールを接地。事なきをえる。本当に最後まで油断禁物、登りでもピックをいつでも刺せるようにストックの握りもしっかりとだ。というかそもそもあまりにも急すぎる斜面はスキーのまま登らないこと
 
ようやく立ち上がったワシ(全然急斜面に見えないが)
 
11:50やっと安心な場所へと1250m
 
山頂まであと250mの登り。アルバイトとしてはまだあるが、一気に阿寺山シーンとなり緊張感が全然違う
 
12:00高みに向かいひたすら登るのみだ
 
 
しかもかなりの急斜面。ノンストップで腹減ってきた
 
12:15いよいよラスト山頂稜線へ
 
広堀からと違い、こちらからの阿寺山はそこそこいい感じのピーク感だ
 
12:23登頂。広堀からよりも標高差はすこし多目だが、やはり一直線の登りでこちらが速いか。たぶん途中からアイゼンに換えた方がより速かっただろう

雨がぽつりと。ひとり登山者が登ってきて八海山を展望

八海山からつづくオカメノゾキに中ノ岳、駒ヶ岳。何度来てみても飽きることはない

ネコブと巻機と大兜山を展望したらあとは速攻で下るのみ。どこからでも一気に登り返しなく降りられるのがこの山の魅力

ダムに向かって山頂滑降開始12:33
 

山頂からのこの大斜面。ザラメ期には文句なしのオープンさと斜度。素晴らしい。阿寺山の他の方面にはない
 

落差250mほどこのバーンが続く
 
 
阿寺沢源頭へ

阿寺沢へ滑り込む。一気に45度以上に斜度があがる
 

ワクワク感いっぱい

縦縞もなく雪質もよく

急斜面フリークにはこの斜面の狭さも魅力なのだ(←変態)

じゃんじゃんと滑って高度を落とす

少し広くなっても急斜面
 

よくこんなとこ直登してきたなあ。最初からここ滑っていたら絶対登ろうなんて思いませんでしたよね
 

デブリ帯も普通に通過、いよいよラストの緩斜面

ストップスノーか。滑りが悪くなったが力強いカービングで

徒渉地点まで一気

その後ダムサイトまでまったく滑らず、シールを着けてた方が滑るくらいだった。ともかく本降りの前に無事到着
 
ソールをみたらなんじゃこりゃ。単なる泥なのかあるいは秘密の産廃物質か、ワックスと混然となり簡単には取れない汚れ。こんなの初めて
仕事の都合上、シーズン三回目となる阿寺山だった。同シーズンに同じコースは滑らない主義なので、以前から狙っていた南斜面と阿寺沢完全滑降を実行。スキーで登るには広堀からの激急尾根よりはいいかもしれないし、滑降も実に快適だった。沢は全体を通して広く、左右稜線からのブロック雪崩も気になるような場所はさほどない。でもある程度沢を登ったらやはり南尾根に上がるのが楽で安全だろう。稜線の雪の状態はダムから良く観察できる
 
秘技軍足汚れ剥がし。軍足をはかせ熱したアイロンにローソクをまんべんに塗っておき、それを板にあてると見事に汚れが拭き取れる。同時にワックスがけもできている。専用シートがなかったので軍足を使ったが、やってみるとわかるが踵がミソなのだ。それにしても一体この汚れの原因は?