槍ヶ岳3180m、大喰岳〜槍沢
2015/06/06-07(ワシ、ハッシー)


奇跡のまっさらバーン

大喰岳ゲレンデ
今週はいよいよ飯豊か鳥海でスキー納めですか?バカ言っちゃいけないよ、まだ6月に入ったばかり。5月から全然滑ってないじゃん。しかもまだ今シーズン一回もアルプスに行ってないし
 6月6日新穂高〜槍ヶ岳山荘

7:41新穂高無料駐車場発。霧雨。どうせ今日は昼過ぎまで天気悪い。ゆっくり登って小屋泊まりだ

登山届けを出して8:07右俣ゲート。延々林道歩きで肩の荷がだいぶ気になる頃白出沢。一休みして出発9:49

ほぼ雨。ウエアを着る。夏道どおりで雪渓を歩くことはほとんどない

チビ谷10:36
 
トレランシューズは楽ちんだが、濡れやすくて冷たいな

滝谷はまだ架橋されておらず、一カ所飛び越えて渡れた11:05

藤木レリーフで一休みし11:15発

南沢までも数10m程度の雪渓トラバース3、4カ所。トレランシューズのまま通過

それにしても荷物が重くてこの天気ではモチベーションがあがらず、すごく長く感じてようやくと槍平へ11:56

1990m12:01
 
ここまで4時間もかかったか。これから1000mも登るのかと思うと気が重い。だが雨もやみ、ここからは雪渓つづきでブーツは外せる。プレッシャーが少しだけ軽減され12:21発
 
12:41夏道はところどころ雪が途切れていた(下山時確認)。なるべく雪を伝って飛騨沢へと向かう
 
12:46飛騨沢2080mに入る。スキーが履けそうだ
 
12:54シール登高開始。飛騨沢ど真ん中2080m
 
その後ガスに包まれ単調な登り。新雪もうっすらによく冷えて堅めの斜面だが順調に。ガスが晴れつつ2500m14:14
 
2550m14:20、ワシらが新穂高ラストの出発でここまで2名のパーティしか見なかったが、けっこう多くの登山者がとりついていた
 
 
2600m14:29、どうもいつもと違って、かなりローペースのハッシー。三週間ぶりの登山で体調悪い
 
2740m15:02、しばらく休んで荷重をやや軽くしてあげても、やはり動くと不調と。通常なら直登ガッシガシのはずがジグザグを切り始める
 
2840m15:19、本日海抜0mからのシーズン初アルプスで高山病か?遅々として進まないがその分こちらは楽。天気の心配はないから滑落注意でとにかく一歩一歩登っていこう
 
2880mで雪が途絶えた。15:30板をぬぎ、ここまできたらあとは夏道どおりにもう一息。何とかなるだろう
 
ブーツを履き替え、荷造り休憩して2950m15:58発
 
16:08ようやくと飛騨乗越3020m
 
ガスはまだ晴れきらないので寒い。休まずにゆっくりと小屋まで
 
そしてやりました、槍ヶ岳山荘着16:30。こんなに時間かかったの初めてだが、前半の重荷で長時間歩きが響いたな。しかしよくぞ来てくれたご褒美とばかり見る見る広がる展望
 
大喰岳上級バーンと槍沢。ルンゼ滑降、そそられるねえ
 
双六、黒部五郎方面。雲海
 
完璧なまでのブロッケン現象。虹が幾重にも。これほどのは見たことない
 
日が長くなった。19時すぎて夕焼け。立山と白馬も
 
黒部五郎に夕陽が沈みゆく
 6月7日槍ヶ岳〜大喰岳〜槍沢〜飛騨乗越〜新穂高
 
翌朝
 
朝食前に槍へ5:07
 
ご来光はとっくに終わっており山頂はガラガラ。無風で夏の日差しがすでに暑い
 
東鎌と常念
 
北鎌
 
6:56槍ヶ岳山荘出発。ほとんどの客は下山し、稜線には誰もいない
 
今日のゲレンデ大喰岳へと
 
飛騨沢をのぞく。岐阜方面は曇りがち
 
飛騨乗越に余計な荷物をデポしていこう
 
7:26大喰岳へ
 
3101mのなだらかな山頂から滑降可能
 
槍沢に直接落ちるルンゼもそそられるが、初めてきたのでやはりオーソドックスに東面のこのカールをいただこう
 
 
軽く縦溝はあるが斜度はほどほど、広くて爽快
 
 
まだ堅めのザラメ、久々の滑降で緊張気味にスピードをおさえつつ。しかしスキーはやっぱり他に代えられない楽しさ。無理してでも来て良かった
 
すると溝もなくなりまっさらに。今年のこの時期に信じられない
 
素晴らしいです
 
途中で左手の尾根に乗り上げてカールを俯瞰。この広大さ、斜面にいる人の大きさ!
 
 
槍沢に向かって落ちていくが溝も石ころも亀裂もない
 
ピステされた春スキー場のようだ
 
 
8:09槍沢に合流2500m
 
あのカールを滑ってきた
 
やむをえないことだがやっぱりイヤだな。500mの登り返し8:19発
 
昨日の疲れも残っておりなかなかつらい。しかし誰もおらずこんな天気のこんなシチュエーション、むしろいつまでもこの中にいたい。登ったらお終いなのが惜しい2750m9:02
 
9:24槍ヶ岳山荘への夏道とわかれ2850mで休憩。ここから飛騨乗越へ直登だ。しかし相当急
 
じっと佇み見守る槍
 
スキーのままトラバースでできるだけ高度をあげ
 
9:48アイゼンに切り替える2980m
 
最後の雪壁をダブルピックを駆使して突破
 
 
10:06飛騨乗越へ。すると突如おじさんが出現し、ここからシリセードで降りようと思ったんだけど遠目より急だねえと
 
40度以上の急斜面。アイゼンで後ろ向きに降りていった。下の槍沢にはちょうど小屋番の人たちが下山中だったから何とかなるだろうけど
 
ワシらもデポを回収し飛騨沢へ10:34
 
10:50板を装着し
 
ガッタガタの縦溝バーンをずり落ちる
 
 
脚に来るね〜
 
できるだけ縦溝間の広いところを狙って、ずらしのショートターンで落ちるのが極意とみた
 
しかしここは正真正銘憧れの飛騨沢。来られて滑れるというだけでワシなんか大満足なのだ
 
フラッグに導かれ夏道どおりに滑ったら藪漕ぎもあり、そのまま飛騨沢下った方がよかったようだ
 
2250mで水もでていたので休憩11:26。のんびり春山モード
 
雪を伝い最後は槍平まで滑降11:58
 
12:23槍平発、重荷はつらいが、それでも下山となれば身体は楽。14:21白出沢、15:10右俣林道へと降り15:41新穂高駐車場着
スキーヤーやボーダーなど他に誰もおらず、そもそも登山者も非常に少なく、春の快晴のもと槍沢を貸し切りで滑ることができこの時期としては最高の山スキー行だった。槍沢は山荘下100mほどは雪がついていなかったが全体にフラットで落石もなく非常に滑りやすく思えた。一方飛騨沢の方はかなり縦溝が大きく荒れていて、完全に消化試合であった。6月のこのコース、核心は重荷と長尺を担いでの白出沢から槍平までの山道歩きだろう。ここで体力と気力をおおいに奪われてしまい、飛騨沢1000m登りが実につらい。しかし登り切ればしっかりと営業小屋があることが救いだ。やはり北アルプス、里山とは断然スケールが違うな。シーズンに一度は行っとかないと