鋸岳2685m
2015/09/21(ワシ、ハッシー)


仙丈ヶ岳。北岳、間ノ岳
 昨日戸台川を遡行し丹渓新道を仙丈ヶ岳登山後に熊ノ穴沢出合で幕営。本日は熊ノ穴沢から鋸岳周回へ。コースタイムは若干長くあるが、難所通過にはこの周り方がベターと判断

6:08幕場発。右ピークが第二高点。その右側のザックリ切れたコルへとまずは一気登りだ

このガレ場が登山道。いったいどこが?っていう感じ。あちこちに「クマ」が出そうで怖い

橋を使いかろうじて徒渉。今日は換えの靴はないのでここで濡らすわけにいかない

6:16ガレ場にとりつく

やがて林間の比較的良い道。南アルプスらしい6:33
 

だがどんどんと斜度を増す。不気味にガレが迫る6:53

6:55すっかり見捨てられた感の道。エスケープ的にしか使われないのかな、こちらは

7:02〜10右俣分岐1720m休憩。急登が続くのでこれから休まずゆっくりと行く。7:34この先まったく見られることのなくなる標識

ガレ場歩きが多くなる。だがその後も樹林帯の道へ何度か戻る

8:11仙丈ヶ岳をバックにガレ登り2180m。こまかな石よりでかい岩の方がずっと登りやすい。しかし浮き石も多くまったく油断できない

コルが見えてきた
 

さらに登るとブッシュを越えて大きな岩がなくなる2360m8:41

一面ザレ場に。砂場のような激急登で蟻地獄状態。人力のみで登高できる限界だろう2400m8:46

もう少しだが斜度はさらに増す
 

登れませーん。ずり落ちても頑張るしかないよ2450m8:55

こんな登りの難所は初めてだ。踏ん張りつつ斜度が緩んでくれば

ついに中ノ川乗越2480mに到着9:03

こちらが第二高点への登路。沢状の草付きを登る。しかしさすがに疲れた。ちょっと休んでから行こう

第二高点への登路より甲斐駒
 

上部はまたガレ
 
疲れてたせいもあり、結構やっとやっとで第二高点へ
 
振り返れば甲斐駒から北岳
 
9:47中ノ川乗越から27分で第二高点2675m
 
今日は大展望だ
 
 
北岳、間ノ岳。昨日は午後の仙丈ヶ岳しか晴れてなかったようだが。この時間だから展望良いのか
 
第一高点(鋸岳山頂)まではほんのわずか。だがその手前には大きく鋸歯が待ち受ける
 
ここからが難所の始まり。まずは第二高点をちょっと戻る感じで南西方向へ下る9:53
 
 
草付きの滑りやすい急下降道。下りにおいてこういう新潟っぽい道が大嫌い。ワシには全行程中ここが最大難所に感じた
 
かなり下るとようやく岩場に出る10:03。まだもう少し下るようだ。先に見える草付き手前のガレ場が難所の大ギャップルンゼトラバース。それを越えて登っていく先行者2名あり
 
以前はより上部がルートだったらしいが、この棚を行くのが正しい。そのためか反対側から来るとわかりにくいらしい。さらに下りになるので怖そう
 
その前にもっと谷へと下る。ここもガレており滑り落ちたら危ない
 
 
そして登り返してきて、棚の通過10:11。斜度はさほどでもないから濡れてでもいなければあっけない
 
 
棚を通過しちょっと登れば窓が見える10:17。次の難所鹿窓ルンゼだ。先行者がガラガラ石を落としながら鎖にとりついていたので、
 
直下に居ては落石が危ない。下調べでは巻き道があるとのこと。確かにブッシュ帯を大きく左に進み、さほど高度は稼がないがすぐに右折してルンゼに戻ってくる道がついてた
 
 
すると鎖場へ10:21
 
窓が見えるテラスまでが核心だが、距離は短く慣れてる人ならフリーで登れる。ただしどうやっても落石がおきるため、先行者が完全に登り切るまでしばらく待って行く
 
 
腕力ない人や重荷ではややきついかもだが、ステップはありちゃんと脚で登れば何のことはない。落石だけが問題。10:35窓をくぐった後ピークへ草付きトラバースの方がちょっと嫌らしい
 
10:38ともかく難所をまたクリアしいよいよ最後の難所、小ギャップへ。ここを下ってから最後の登り鎖場が最も厳しいとのことだが
 
攻略の最終段階へ。第一高点
 
その下に控える大ボス的鎖・・・?はて。あんな短いのかと拍子抜け。画像では全然伝わらないが10mもなさそう。鎖の半分高さ5mほどのところにテラスがありそこまでが核心のようだ
 
そしてこちら側の下りにも向こうより長い15mほどの鎖場。意外と取り付きが悪く、つかまって降りるには腕力要りそう。よく踏まれた巻き道あり、かなり急で慎重に下る
 
この巻き道は登りに使うには全然okのようだが下るほど悪く、下1/3くらいから結局鎖を使う
 
ところが鎖が巻き道からやたら離れていて捕まえるのが大変。鎖よりもお助けヒモを枝に掛けて使う方がいいだろう
 
追い越した先行者たちも鎖を下ってきた。見るとやはり上部は鎖場のほうが嫌らしい
 
さていよいよ最後の鎖場。一見垂直かハングにも見えるが、鎖のとおりに直登でなく右手に鎖をたぐっておいて左へとルートをとれば足場も多く簡単に登れる
 
 
下りでこの鎖を使うとかなり腕力が必要そうだったため登り方向にしたのだが、実際こんなに短いとは思わなかった。妙義山や八海山の方がよほど厳しい
 
というわけでハッシーも自力で難所すべてクリア10:49
 
あとは登頂のみ
 
10:58鋸岳第一高点2685m着
 
意外とあっけなく難所通過でき予定より早く着いたが、ガレ場とかいろいろと苦労は大きかったので大変嬉しい登頂
 
すごい絶頂感。200名山またも踏破(完全に200名山ハンター化してるな)
 
かなり時間に余裕できたのでいつもより長めに休憩し11:24下山開始。10時すぎからガスも晴れず展望なくなっていた
 
高度感はあるが、そんなには危なくないしっかりした道
 
角兵衛沢のコルへ11:41
 
例によってザレ場。ザレ場はまるで砂走りコース。残雪のように踵から踏み込めばスキーのようにガンガン滑り降りられる(←危険行為)。意外と落石が止まらないということはない
 
 
だが岩の粒が大きくガレ場となってくるとダメ。実に歩きにくい。しばらくガマン
 
岩小屋らしいところだ2060m12:27。ただし水の気配なし
 
その後林間コースは歩きやすい。しかし苔か泥のついた根っこが多くてやたら滑る。急なのだろう
 
13:08あとで調べると今でもちゃんと整備しているらしい。まあこちら角兵衛沢がメインルートになるからね
 
13:23ようやく戸台川へと降り立つ。気を遣う道だったため、2時間だったが長く感じた下山だった
 
上流で徒渉
 
テントへと戻る途中から鋸岳。右手のコルから奥の第二高点、第一高点、そして左手のコルへと回ってきた。下から正面視ではとても登り下りできるようには見えない
 
幕場から甲斐駒。快適すぎるサイト。また来たいところだ。14:18発
 
戸台川を歩いて下山。16:04駐車場
登りから縦走、下山までバリバリのバリエーションという感じで、妙義山のように長時間難所が続くわけでもなかったので、達成感よりもアトラクションを楽しむ山行であった。入山前の下調べではルートファインディングも難しいと思っていたが、かなり整備されそして登山者も多いのかさほど問題は感じなかった。難易度は以前に比べかなり下がったのであろうが、いまだ一般ルートでは絶対にない。岩や高度感への慣れと、軽量化、ヘルメットが必須だ。シルバーウイークの二日間、昔に戻ったような実に静かな山を楽しめた