仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳/北沢峠〜仙塩尾根〜両俣小屋〜左俣〜熊ノ平小屋
2016/08/14〜16 (ワシ、ハッシー)


激登北岳
 8/14晴れ 北沢峠〜藪沢〜仙丈ヶ岳〜仙塩尾根〜両俣小屋

仙流荘始発バスは約30分繰り上げられ、3台目に乗車し北沢峠へ。ワシらのみが大平山荘2030mへ戻る。水をつめ6:58発

藪沢のルートはこんなにマイナーだったのかとびっくり。誰とも出会わない。コースタイムは北沢峠からより短いはずなのに

ともかく雄大な南アルプスを静かに満喫できそうな山旅の予感。展望開けると鋸岳に鹿ノ窓

樹林帯急登をすぎると藪沢へと7:49

沢の音がするだけでも涼しく感じ快適だ。なぜこのルートマイナーなのか。展望ないためか?

しかし振り向けば甲斐駒も出ている。夏にこの沢沿いの涼しさは絶対だと思うが

8:26大滝の頭からの道が合流2570m。ここで沢から離れ少し登る

8:35馬の背ヒュッテ。ここから先まったく水はなくなるから補給し、朝食としよう

8:55馬の背ヒュッテ出発

仙丈小屋の水は8月はじめから涸れている

9:31

山頂間近だが、いつもながらここはつらく感じる

9:50仙丈ヶ岳
 

甲斐駒

鳳凰三山

北岳

10:00そして未知の縦走路へ。まずは大仙丈ヶ岳が待ち構える

しかし登りはわずか

10:20着

大がつくのに仙丈ヶ岳より低くて目立たない不遇の山。ワシも今回はじめて知ったくらいだが、山頂感は仙塩尾根では随一

下っていく。気持ちよい縦走路。ほとんど人にも出会わず実に快適

振り返りみる大仙丈ヶ岳と仙丈ヶ岳 

甲斐駒もすっきり晴れてきた 
 

延々とした仙塩尾根の先には間ノ岳、Uターンして北岳がつづく。ガスが晴れつつある 

どんどんと高度をさげ樹林帯へとはいり展望がなくなる

単調な登り下りがつづく。新潟の山とちがい道がよいし虫もよってこないのでガマンできるが 

11:47伊那荒倉岳 2518mようやく到着。山頂感はないが日陰で涼める
 
その先すぐに水場のある高望池は快適なビバーク地だが、池に水気はない12:02(水場にはまだ出ていたらしい)

ふたたび単調な登り下り。疲れてきた 

12:23独標2499mにでる。いったん展望がのぞめる。ただ陽が差して暑い
 

また樹林帯へ下り、そして急登もあり 

12:58横川岳2478m 展望なし

倒木などまたぎながら急下降し、13:11野呂川越2300m

ここまで来ればあとわずか。最初急下降だがすぐになだらかとなり、沢沿いの道になれば 

両俣小屋2030m 

13:33到着。沢にでて身体を冷やす。盆休みなのに実に静かで心安らぐ宿だった。素泊まり3300円。でも食事がおいしい宿とのことなので夕食頂く
 8/15晴れのち雨 両俣小屋〜左俣〜北岳〜間ノ岳〜三峰岳〜熊ノ平小屋
 
4:56発。夜間かなりの雨。ネットはつながらずラジオもオリンピックで天気予報をやってくれない。国民全員がスポーツ観戦好きだと決めつけないでほしいものだ。昼から雨らしいが、問題は台風。沢沿いルートだがまだ影響ないようなので決行。錦織くんのように今日も頑張るぞ(←結局聞いてんじゃね)
 
5:02左俣へ。出発後すぐに沢に入ってしまったが、しばらく野呂川越に登山道を進んでから左俣分岐で沢に降りられた

道は原型なく崩壊。それらしいところを突破して進むか、沢に降りるかしかなさそう

しかし進むにつれ登山道はかなり残っていることがわかる。沢に慣れてる人なら問題なかろう

徒渉も頻回だが一回も靴を濡らすことはなかった
 
よくみるとうまいこと渡れるようになっている

藪にはアザミやイバラがあって痛い

一日の最後なら沢に入ってもいいだろうが、かなり冷たい
 
高巻き道もあり

1時間ちょっと、6:06一筋の滝がみえたら
 
6:08左俣大滝。水を補給してここから右岸を山頂まで1000m一気だ

6:28発、激登のはじまり

容赦ない急登。朽ちた梯子や針金もごく一部にあるが

基本荒れたまま

でも越後のぐしゃぐしゃ道よりはマシだよね

約350m登ったところで一息。だいぶ一般道らしくなった2600m7:14

森林限界に近くなり沢状の道を直登するようになる7:30

踏ん張ると一気にひらける

間ノ岳。右にとがった三峰岳。さらに奥には塩見岳
 

そして北岳
 
展望があっても登りはやまず、かなりきついがまもなく

7:46中白根沢の頭2840m

ようしやった。ここまでで難所は終わりだろう

仙丈ヶ岳、甲斐駒

そして北岳への悠然とした登路。1000m直登もここまでくればあとは谷川岳の天神尾根登りくらいにしか見えなくもない

ひとつ急登でピークをこえると
 
8:19肩の小屋が見えてきた

甲斐駒
 

なんというか懐がでかい。まぎれなく南アルプスの盟主なのだ

前半の急登疲れとシャリバテ気味。しかし足を運べば必ず到達できるとがんばる

8:38肩の小屋からの登路と合流3100m。あとわずか

だがそう思うとなんだか山頂は遠ざかる
 

8:54やりました、ついに北岳へ。今日のルートは誰にもあわず、これまでの北岳登りでは一番つらかった。しかしそれだけに達成感いっぱい
 

あとでWebみたら左俣ルートは通行禁止のようだった。しかしそれほど悪いとも思われないがこのままだと廃道だ。9:03発次のターゲット間ノ岳へ
 
こちらから仰ぎ見る北岳は実に秀麗だ
 

9:40北岳山荘通過。ガスとなる

間ノ岳へはゆるい登り。疲れた足にはやさしいが、展望がないときには退屈すぎていつまでも高度を稼げずつらいもの
 

ときおりガスの合間に富士山なども
 
だらだら稜線がこの先も続いているようだ

振り返ると北岳 9:52

10:13展望ないままピークを登りつめたら中白根山3055m。まだまだだ

先は長そう

同じようなゆるいピークの上り下り

いよいよかなと思うと
 
単なる標識。肩すかし

下ってまた登りに

今度こそかな

また違った。完全に雨になってきたためカッパつける

11:00ああやっと登頂。北岳から2時間だったが、展望ないだけで精神的に相当きつかった

間ノ岳はこれまで何度か狙いながらも登頂できてなかっただけに嬉しいが、雨の中ゆっくりしてられない。すぐに下山

岩場の急な下りで仙塩尾根と合流するコルに
 
 
コルから数分登りで11:35三峰岳2999m

急な下り。山頂直下の岩場トラバースが雨に濡れやや危険。その前後以外は難所なし
 

12:10農鳥からの水平道を合流。ゆるく下って
 
樹林帯に入る。登山道は川になってきた

濡れまくりながらテントを張る学生たち。もうちょっとテキパキやった方がいいんじゃね?

12:31熊ノ平小屋2570m着

ストーブが嬉しい。客は数名のようで、満足の登りができた一日を静かに過ごせるかと思っていたら、なんと先ほどテント張ってた学生が20名も泊まることになったと。聞いてないよ〜、この通り雨でありかい?ゆとりか!?というか、せめて誰かテント張ると雨しのげるんだぜって教えてあげてよ
8/16曇り 熊ノ平小屋〜三峰岳〜野呂川越〜両俣分岐--北沢峠
 

4:18ヘッドランプつけて熊ノ平小屋発。雨はやんでるが草木は濡れているのでカッパも履く。小屋では意外にも学生らはその後寝床にこもって静かにしていた。酒も飲まないし。ふーん、今時はそんなのかな?もしこれが学生時代のワシらだったらさぞヒドいことだったろうなぁ。でなくてよかった。4:50分岐
 

岩場へ 

5:15小雨があたりやや緊張のトラバース。ドロボーではない

それをこえればガレ場登りで

5:32三峰岳

仙塩尾根にはいって下る5:34

ひたすら下る
 

やがて樹林帯に。2700m、6:20。今日は陽も射さず、時間的にも暑くない。このあたりの稜線はこんな時に行動したい

わずかな登りもないではないが、ほぼ下り。道はすこぶる良い

南アルプスらしい苔ゾーン

7:22野呂川越へ。出発から3時間、三峰岳から2時間弱

7:47両俣小屋

小屋に張ってあるバス時刻表を見ながら、野呂川出合9:15発か、どうだろうかと思案。もともとは次の12:45を予定して、ここで飯食ったりノンビリするつもりだったのだが、小屋のおばさんがでてきてバスまだ間に合うわよという。それなら行ってみるかと休まず出発7:52

しかしコースタイム約2時間10kmの林道を1時間20分以内って可能なのか?ワシは平地歩きがまだ苦手。8:04小屋から1km、両俣小屋の車。

しかも時に登りもある延々としたスーパー林道。普通なら絶対めげてるがおばさんの言葉を信じ走るように歩く。暑くないのが幸い

急ぎたくても平地歩きはまだまだ。仕方ないので両ストックをついてジャンプをしながら進む

9:00広河原をバスが出た頃だ。この施設は何だ?まだ先には林道がうねっている。検分してる余裕なく早足で通過。さらに歩きから走りへ
 
下り路なので走りまくる。体力気力の限界をこえても走る。気が遠くなりそうな頃、ついに野呂川分岐のゲート到着。はたしてバスは・・
 
野呂川分岐バス停。付近に沢水あり、顔を洗って待つ
登山ブームの現代に超とはいかないが比較的マイナールートをつなげて百名山を3座踏破した。かつては夏山合宿名ルートだった気もするが、道はさほど悪くないしともかく人がいなくてよい。間ノ岳はやっと二度目の登頂。しかしたぶん以前もそうだったが展望なく、次回に期待。また余力があって初めからその計画でやれば甲斐駒を行きか帰りに寄ってくると美しい記録となるのだが、まだまだ体力的には覚束ない。ただ人間必要に迫られるとどこからか力がでるもので、きっちり定刻のバスに3分前に間に合った。嵐のなかの逃避行あるいはけだるい平地歩きの疲弊感とはまるで違う満足感みたいなものを勝ち取ったうえで、北沢峠から帰路へと向かうことができたのだった。偉大な山脈の入り組んだ裾野に沿ってどこまでも伸びる林道を目にして何度かくじけそうになったが、メダルを掴むには最後の最後まで諦めてはならないのだ。しかしいくら何でもこれほど走らないと間に合わないなんてことあるかいな?と合点がいかなかったが、どうやらおばさん広河原行き9:55発と間違えて教えてくれたようだ。いや、それともやはり伝説どおりここでもハードな一面をのぞかせ正しい判断をしてくれたのか?きっとそうだろうな